【24年】3Dプリンター用PLAフィラメントおすすめランキング19選|5千円以下

【24年】3Dプリンター用PLAフィラメントおすすめランキング19選|5千円以下

「3Dプリンターを購入したけどフィラメントは何を使えばいいの?」

「フィラメントの選び方がわからない」

「今まで使ったことがないPLAフィラメントを使ってみたい」

今回は3Dプリンター用PLAフィラメントの選び方からおすすめランキングまで一挙にご紹介します!

PLAは積層式3Dプリンターで一番初心者に優しく、最も扱いやすい素材です。

また、特別な機器は必要なく安価な家庭用3Dプリンターの設備でも十分な印刷が可能です。上級者でも特別な理由がない限り、PLAを活用して3Dプリントしている方が多いのではないでしょうか。

フィラメント屋が1ヶ月かけて本気で書いたので、ランキング順位だけでなくぜひ文章も読んでいただくと3Dプリンター活用のヒントが見つかるかもしれません。

フィラメントとは積層式3Dプリンターの材料

まず最初に、3Dプリンターとフィラメントについて少し触れておきましょう。3Dプリンターは、3Dデータを元に、プラスチックなどの材料を一層ずつ積み重ねて立体物を造形する機械です。

現在では様々な種類の3Dプリンターが開発されていますが、家庭用で普及しているのは積層式3Dプリンターと光造形式3Dプリンターです。

この内、積層式3Dプリンターで使われる材料のことをフィラメントと言います。フィラメントは、細い糸状に成型されたプラスチックで、これがノズルから押し出されて溶かされ、立体物が少しずつ形成されていきます。

PLAフィラメントは特に造形しやすい

フィラメントには、PLA、ABS、PETG、ナイロンなど、さまざまな種類があります。その中でも、特に一般的で多くのユーザーに利用されているのがPLA(ポリ乳酸)フィラメントです。

PLAは植物由来の材料から作られており、環境にも優しいのが特徴。低温での造形が可能なので、初心者でも扱いやすく、また表面が滑らかで美しい仕上がりが期待できるため、多くのクリエイターに愛用されています。

PLAフィラメントのメリット4つ

1. ノズル温度が低温でも造形しやすい

3Dプリンターは機種によってノズル温度の上限が決まっています。ABSやPETGなどは250℃程度、エンジニアリングプラスチックという高耐熱性の樹脂でPEEKという樹脂がありますがこれは400℃程度までノズルの温度を上げなければなりません。しかし、ノズル温度の上限が300℃を超える3Dプリンターは家庭用としてはあまり普及していませんし、2,3万円台の安価な3Dプリンターですと260℃くらいまでしかノズル温度を上げられません。PLAのノズル温度は200〜220℃程度が一般的であるため、機種を選ばず造形ができるという点がメリットとして挙げられます。

2. 比較的反りにくい

樹脂には結晶性樹脂と非結晶性樹脂があります。専門的な話は避けますが、結晶性樹脂の方が冷やされた際に縮みやすい特徴があります。

樹脂はノズルが通過した時点から徐々に冷やされていきますので、冷やされた部分が縮みます。結果、縮んだ部分が他の縮んでいない部分(通常ヒートベッドを使っていれば最下層)を引っ張るので造形物が沿ってしまう、ということになります。

また、造形の際のノズル温度も関係があります。ノズル温度が高いと常温でも冷やされるスピードが早くなりますので、これも反りの原因となります。

上記を踏まえて考えると、PLAは非結晶性樹脂であり造形の際のノズル温度も低いため他の樹脂と比べて反りにくいというわけです。

3. 植物由来で環境にやさしい

プラスチックの多くは石油からできていますが、PLAはサトウキビやとうもろこしなど、植物由来の材料からできています。

ちなみに、PLAは生分解性と言われていますが、安易に環境中に投棄してはいけません。PLAを生分解させるためには環境の整ったコンポストが必要であり、通常の土壌で分解するのは中々難しいです。

しかし、植物由来という点で石油由来の樹脂を使うよりはかなりカーボンニュートラルな取り組みになります。

4. 日本語での情報が多い

PLAは最も造形しやすい材料なので、ネット上にある情報の量も一番多いです。

特に3Dプリンターは英語の情報が多いので、日本語での情報は限られています。

これは安心して購入できる一つの判断材料だと思います。

PLAフィラメントのデメリット3つ

1. 60℃以上の熱に耐えられない

PLAフィラメントは熱に強くありません。60℃以上の環境では力に耐えきれず曲がってしまいます。これを荷重たわみ温度と言ったりしますが、PETGは70℃程度、ABSは80℃程度であると考えると低い温度で軟化してしまうことがデメリットとなります。しかし、日常使いではあまり問題にならないと思います。

2. 耐衝撃性が低い

PLAフィラメントの造形物は瞬発的に強い力がかかった場合、割れやすいことが知られています。(耐衝撃性が低い)ただし、逆にゆっくりと力がかかった場合については強いことには留意してください。造形物を使用する中で瞬発的に強い力がかかる可能性があるものは別の材料を選んだ方が良いかもしれません。

この話で意外と議題に上がりにくいのですが、積層式3Dプリンターではプラットフォームに対して垂直方向(積層方向やZ軸方向と言います)に対しては耐衝撃性や耐荷重性が低くなりやすいです。造形物の形状や印刷方向、造形設定などにもよりますが、ABSなどの素材についても場合によっては注意が必要です。

3. 後処理がしにくい

 PLAは薬品に対する耐性が強く、塗料が染み込みにくいです。この点については、プライマーを下塗りすることなどで回避できるかもしれません。また、ABSなどに比べ削りにくいという特徴があります。積層痕を消す必要がある場合などは塗料を厚塗りするか、PLAではなくABSやナイロンを使用した方が良いかもしれません。ただし商品によっては削りやすいPLAもあります。(SMOOOTH Carving PLAなど)

ただし、フィラメントは商品ごとに物性が変わる

PLAといっても多様な種類があり、フィラメントメーカーはPLAと他の樹脂をブレンドしたり様々なものをPLAに混ぜたりしてフィラメントにしていることがほとんどだと思います。

中には耐熱性が高いものや耐衝撃性が強いものもあったり、造形時の温度設定が変わったりと本当に樹脂ごとに物性が変わると言っても過言ではありません。

3Dプリンターの機種によってもうまく造形できる樹脂とできない樹脂がありますので、ご自身に合った樹脂を選んでください。

PLAフィラメントの選び方ポイント

それでは、具体的にPLAフィラメントを選ぶ際のポイントを紹介していきます。フィラメントの種類や品質が造形に大きな影響を与えるため、適切な選び方を知ることが大切です。

1. 直径は1.75mmと2.85mmの2種類

フィラメントの直径には、一般的に1.75mmと2.85mmの2種類があります。

使用する3Dプリンターに適した直径のフィラメントを選ぶ必要がありますが、現在では1.75mmが主流となり、3Dプリンターも1.75mmのフィラメントに合わせて作られているものがほとんどです。

とはいえ2.85mmのフィラメントも稀に販売されているため、購入する前に必ず確認しましょう。

2. 寸法は1.80mmを超えなければ問題なし

フィラメントの寸法精度は造形物の精度にも影響を及ぼします。例えば1.75mmよりも太ければ造形物の表面が荒れますし、糸引きしやすくなります。逆に細ければ造形物がスカスカになったり、強度が落ちたりします。

とはいえ、これは全体を通して太かったり細かったりする場合の話で、そのような場合を除けば少しラインが太くなる程度で問題になるケースは少ないでしょう。

一番問題になるポイントとしては、フィラメントが太すぎてノズル詰まりを起こす場合です。3Dプリンターにも寄りますが大体1.80mm以上になってしまうと詰まることが多いと思います。

どのようなメーカーのフィラメントでもロットによって一部1.80mm以上になってしまっていることはあると思いますが、あまりにもノズル詰まりが多い場合には購入する商品を変えた方が良いかもしれません。

※ノズル詰まりの原因は寸法精度だけではありません。

3. 価格と品質のバランスが大事

フィラメントは消耗品であるため、価格も重要な要素です。特に大量に3Dプリントする場合や、頻繁に使用する場合は、コストパフォーマンスが求められます。

高品質なフィラメントは高価になることもありますが、安定した造形が得られるため、結果的には経済的な選択となることも多いです。用途や予算に応じて適切な価格帯のフィラメントを選びましょう。

4. 造形スピードは3Dプリンター本体のスペックを確認

近年、家庭用3Dプリンターが目覚ましいスピードで進化しています。様々な面で進化がありますが、特に特徴的なのが造形スピードが急速に速くなっているということです。

購入した(もしくはこれから購入する)3Dプリンターがどれほどのスピードで造形が可能なのかまずはチェックしましょう。フィラメントを見ると「推奨造形スピード:30~120mm/s」などと書かれています。

一般に、最新機種の~500mm/s、~600mm/sの造形速度をもつ機種を使うなら、フィラメントの推奨造形スピードの上限が500mm/sに達しているものを使うと良いでしょう。

一般に、ノズル温度を上げれば造形速度は速くすることが可能ですが、上げすぎてしまうと樹脂が分解して吐出不良が起こります。造形速度に合ったフィラメントを選びましょう。

5. 造形物に合わせて色や質感を選ぼう

PLAフィラメントは一番使われている材料ということもあり、様々な色や質感があります。中でも質感は、マッドなものや艶やかなもの、木質感が出るものや柔らかいものなど様々なフィラメントが近年登場しました。

インテリアやアクセサリーを作るなら色や質感も気にする必要があるでしょう。

6. ノズルの直径次第では使えないフィラメントも

特に木質やマッドな質感のフィラメントは、ノズルを削ってしまったり直径が小さいノズルだとノズル詰まりを起こしてしまったりします。

一般的に広く普及している家庭用3Dプリンターは0.4mmのノズルがセットされていることが多いので、このサイズであれば問題ないことが多いです。

また、カーボンファイバーなどの繊維入りフィラメントを使う際は、ノズルが削れてしまい易いです。0.4mm以上のノズルを使うことはもちろん、ステンレス製ノズルなどの真鍮よりも削れにくいノズルを使用しましょう。

2024年おすすめPLAフィラメントランキング(造形速度・コスパ重視)

それでは、いよいよ2024年最新のPLAフィラメントランキングを発表します。

ここ1,2年で3Dプリンターの高速化が一気に進みました。これにより売れ筋の3Dプリンターの造形速度が変化しているため、今回は250mm/s〜500mm/sの推奨造形スピードがあるフィラメントを選びました。

※249mm/s以下の低速用フィラメントについてもページ下部の用途別ランキングでまとめています。

総合ランキング評価のための2つの基準

  1. コスト:4,000円/kg以下の低価格帯フィラメントであるか(Amazon基準)
  2. 扱いやすさ(パフォーマンス):初心者でも扱いやすく特別な設定を必要としないか

3Dプリンターで楽しく造形を続けるために、ご自身の状況に合ったコスパのいいフィラメントを見つけることが一番大切だと思います。

それでは順番に見ていきましょう!

【総合】第1位 初心者にもおすすめの超コスパフィラメント SUNLU High Speed PLA

造形スピード:30mm/s – 600mm/s  コスト:2,000円 – 3,000円/kg  扱いやすさ:調整の必要が少ない

自社撮影

低価格帯で高品質フィラメントをラインナップするSUNLU

SUNLUは中国で2013年に設立され現在はアメリカに拠点を置くメーカーで、フィラメントをはじめとした3D材料、フィラメント乾燥機や3Dペンなどを提供するブランドです。4つのフィラメントを同時に乾燥できるフィラメント乾燥機は大変実用的で愛用者も多いのではないでしょうか。

造形設定がしやすく初心者向け。更に価格も2,000円台の超コスパフィラメント!

SUNLU High Speed PLAは、造形スピードが250mm/s〜500mm/sの3Dプリンターにおいて、造形のしやすさ・価格の安さにおいて非常に優れているフィラメントです。

品質の一貫性が高く、直径のばらつきも少ないため、プリントが安定しています。価格も2,000円台と高速用フィラメントとしてはかなり安く、日常使いに丁度いいフィラメントです。

ただし、カラーバリエーションが限定的で蛍光色が多いため色にこだわりたい人は物足りないかもしれません。

樹脂種類 PLA
メーカー SUNLU
商品名 HS_PLA(High Speed PLA)
直径 1.75mm(± 0.02 mm)
スプール材質 プラスチック
メーカー所在地 アメリカ
 
推奨ノズル温度 180 – 195 °C
推奨造形速度 30 – 600mm/s
推奨ベッド温度 50 – 60°C

【総合】第2位 超安価で安心して使える高強度PLA ELEGOO RAPID PLA+

造形スピード:30mm/s – 600mm/s コスト:2000円 – 3000円/kg 扱いやすさ:調整の必要が少ない

自社撮影

家庭用3Dプリンターも定番となってきたELEGOO

ELEGOOは3Dプリンター本体も販売している会社です。ELEGOOの3Dプリンターはノンチャンバー(囲いがない)ながらも冷却ファンが4つも設置されており、造形物の冷却に強みがあります。

特にPLAにおいては冷却が大変重要であり、フィラメントによってはかなり冷却しながら印刷しなければ積層が荒れてしまうものもあります。

高強度PLAがこのお値段!? 安定した価格が魅力のELEGOOプリンター純正PLA

そんなELEGOOのPLAフィラメントですが、ELEGOO製3Dプリンターだけでなく、他社3Dプリンターでも安定した造形が得られます。当社ではBambu Lab P1S、QIDI X-MAX3、Creality K1などで検証しましたが、特別な設定なしで使うことができました。

また、高強度PLA(柔らかく耐衝撃性を強めたもの)の中でもかなり価格が安いのでインテリア制作にもおすすめです。※高強度というのはxy軸方向での評価であり、z軸方向(積層方向)での評価ではないということに注意してください。

ただし、おそらくフィラーが入っているため、弊社で造形した結果だと少々焦げ易いようです。ノズル温度を上げすぎないようにしてください。

樹脂種類 PLA
メーカー ELEGOO
商品名 RAPID PLA+
直径 1.75mm(± 0.02 mm)
スプール材質 エコダンボール
スプール直径 200mm
メーカー所在地 中国
 
推奨ノズル温度 200 – 230 °C
推奨造形速度 30 – 600mm/s
推奨ベッド温度 40 – 60 °C

【総合】第3位 様々な3Dプリンターで安定性◎ Bambu PLA Basic

造形スピード: –300mm/s(当社検証では実質 – 500mm/s) コスト:3500円 – 4000円/kg 扱いやすさ:調整が少ない

自社撮影

2024年3Dプリンターの大本命。Bambu Lab

2024年、家庭用の積層式3Dプリンター業界に革命をもたらしたBambu Lab。私たちも様々なフィラメントで試作をしましたが、Bambu Labの3Dプリンターで造形したものは他のプリンターと比べ出来が綺麗で安定している印象です。デザイン性も良いため、Amazonの売上ランキングでもかなり上位に食い込んでいます。

Bambu純正フィラメントだけど、様々3Dプリンターで安定して印刷可能

2024年、積層式3Dプリンター業界に革命をもたらしたBambu Lab。私たちも様々なフィラメントで試作をしましたが、Bambu Labの3Dプリンターで造形したものは他のプリンターと比べ出来が綺麗で安定している印象です。

そんなBambu Labの標準PLAフィラメントですが、Bambu Lab以外の3Dプリンター(当社ではQIDI X-MAX3やCreality K1で検証)でも比較的安定した造形が可能となっています。少々値段が張りますが、造形のしやすさを加味するとコスパが良いのではないでしょうか。

樹脂種類 PLA
メーカー Bambu Lab
商品名 PLA Basic
直径 1.75mm(± 0.03 mm)
スプール材質 エコダンボール
スプール直径 200mm
メーカー所在地 中国
 
推奨ノズル温度 190 – 230 °C
推奨造形速度 – 300mm/s
推奨ベッド温度 35 – 45 °C

【総合】第4位 ユーザー数も多いCrealityの純正フィラメント Creality Hyper

造形スピード:30mm/s – 600mm/s コスト:3000円 – 4000円/kg 扱いやすさ:少々調整が必要

自社撮影

家庭用3Dプリンターの老舗、Creality

CrealityのEnderシリーズといえば、家庭用3Dプリンターを検討する過程で一度は候補に上がってくるのではないでしょうか。Enderシリーズは安価な3Dプリンターとして長い間愛好されています。また、高速造形のパイオニア的な機種のK1シリーズも中価格帯にも関わらずよく売れており、造形安定性もかなり高いです。

15色のバリエーション。K1シリーズやEnder V3 KEを買ったらまずはこれ

初心者の方に覚えておいていただきたいのが、3Dプリンターとフィラメントを買ったら基本的にはスライサー設定(3Dモデルを3Dプリンターがどう造形するかの設定)を調整する必要があります。

しかし、純正フィラメントを使う場合にはほとんど全てのメーカーでプリセット(事前にスライサー設定が作り込まれたもの)があるので細かい設定は不要です。K1シリーズやEnder V3 KEなどCreality製3Dプリンターで500mm/sの速度が出る3Dプリンターを扱う際はまずはHyper PLAで慣れると良いでしょう。

また、Bambu Lab製のプリンターでも問題なく印刷できます。カラーバリエーションも15色と豊富で、現代風の色合いが多く仕上がりにも期待できます。ただしフィラメントの品質がロットによってばらつきがあるため、上手く造形できない場合にはもう一つ購入して検証してみると良いでしょう。

樹脂種類 PLA
メーカー Creality
商品名 Hyper PLA
直径 1.75mm(± 0.03 mm)
スプール形式 エコダンボール
スプール直径 200mm
メーカー所在地 中国
 
推奨ノズル温度 190 – 230 °C
推奨造形速度 30 – 600mm/s
推奨ベッド温度 25 – 60 °C

用途別おすすめPLAフィラメントランキング

PLAフィラメントは、使用する用途や目的によって最適な製品が異なります。ここでは、用途別におすすめのフィラメントを紹介し、それぞれの用途に適した特徴を詳しく説明します。

まだまだ高需要!低速造形用フィラメント4選(造形速度〜249mm/s)

造形速度について、急速に早くなったのはここ2,3年の話です。それまでは造形速度が100mm/sを超えない3Dプリンターが販売されており、当時に3Dプリンターを購入された方も多いと思います。※便宜上、249mm/s以下を「低速」、250mm/s以上を「高速」と呼ばせていただきます。

ここではそんな方々へおすすめのフィラメントをご紹介いたします。

ご紹介の前に1点だけ注意事項です。高速用のフィラメントは低速の3Dプリンターでもノズル温度を下げることで使用できることがあります。しかし低速用のフィラメントはノズル温度を上げ過ぎるとPLAが分解してしまうため、高速の3Dプリンターで使用することはおすすめしません。また、元々の推奨設定ノズル温度のまま3Dプリントしてしまうとノズルが詰まる可能性がありますので注意してください。

【低速用】第1位 愛用者の多いフィラメント ポリメーカー PolyTerra PLA

造形スピード:30mm/s – 70mm/s   コスト:2000円 – 3000円/kg   扱いやすさ:調整が少ない

愛用者が多く、信頼感があるポリメーカー製PLA

ポリメーカーは、3Dプリンター用フィラメントの中でも多くのユーザーに支持されているフィラメントメーカーです。中でもPolyTerra PLAは特に初心者におすすめのフィラメントで、仕上がりが柔らかく研磨もしやすいフィラメントです。

また、マッドな仕上がりなので質感を求める人にも嬉しいでしょう。注意点としては、フィラメント自体が柔らかいため造形スピードを上げ過ぎたり、事前にフィラメントを温めすぎたりするとノズルやフィラメントを送り出すギアが詰まる可能性があります。

また、冷却が弱いと壁面が荒れやすいのでしっかりと冷却を行なってください。ベッドへの張り付きも良いので、ベッド温度についても推奨温度の範囲内で低めから始め、反らないところまで徐々に上げていくと良いと思います。

樹脂種類 PLA
メーカー Polymaker
商品名 PolyTerra PLA
直径 1.75mm(< ± 0.05 mm, 通常 < ± 0.02 mm)
スプール形式 エコダンボール
スプール直径 200mm
メーカー所在地 中国
 
推奨ノズル温度 190 – 230 °C
推奨造形速度 30 – 70 mm/s
推奨ベッド温度 40 – 60 °C

【低速用】第2位 プリントしやすさに定評がある eSUN PLA Plus

造形スピード:40mm/s – 100mm/s   コスト:2000円 – 3000円/kg   扱いやすさ:調整が少ない

プリントが成功し易い!カラーも豊富な定番フィラメント

eSUNもPolymakerと同様、3Dプリンター用フィラメントの老舗ブランドです。PLA Plusは、通常のPLAよりも強度と耐久性が向上しています。また、色のバリエーションも31種類と豊富で、透明タイプや蛍光色など、個性的な造形物を作りたい場合にも便利でしょう。

またプリント品質にも定評があり、価格も2,000〜3,000円と安価であるため価格重視のユーザーには特におすすめです。ただし、直径の精度や巻きの綺麗さなどはロットによってばらつきもあるため、何度か購入して確認してみると良いでしょう。

樹脂種類 PLA
メーカー eSUN
商品名 PLA Plus
直径 1.75mm(± 0.03 mm)
スプール形式 エコダンボール
スプール直径 200mm
メーカー所在地 中国
 
推奨ノズル温度 210 – 230°C
推奨造形速度 40 – 100mm/s
推奨ベッド温度 45 – 60 °C

【低速用】第3位 50種類以上のカラーから選べる OVERTURE PLA

造形スピード:40mm/s – 90mm/s   コスト:2000円 – 3000円/kg   扱いやすさ:調整が少ない

カラーバリエーションがとにかく多いフィラメント

OVERTUREはアメリカのテキサスに拠点があるフィラメントブランドです。カラーバリエーションがとにかく多く、シルク調からマッド調まで、更には暗いところで光る夜光なんてものもあります。

とにかく種類が多く、例えば多色印刷したいときなどは物性の違うフィラメントを使うと設定が難しくなってしまうので、OVERTURE PLAを使うことが選択肢に入ってくるでしょう。ただし、マッド調などは着色料でないものも入っている可能性が高いため、物性が多少変わっていることを考慮する必要があります。

また、2024年10月現在、円安の影響で国内在庫が少なくなっているのか価格が安定しませんので、時期を見ながら購入を検討する必要があります。

樹脂種類 PLA
メーカー OVERTURE
商品名 PLA
直径 1.75mm(± 0.03 mm)
スプール形式 エコダンボール
スプール直径 200mm
メーカー所在地 アメリカ
 
推奨ノズル温度 190 – 220°C
推奨造形速度 40 – 90mm/s
推奨ベッド温度 25 – 60 °C

【低速用】第4位 価格と品質のバランスが◎ ELEGOO PLA

造形スピード:30mm/s – 70mm/s   コスト:1500円 – 2000円/kg   扱いやすさ:調整が少ない

価格と品質のバランスに優れているフィラメント

ELEGOOのフィラメントは2,000円程度で購入できるものが多く、価格に安心して購入することができます。PLAフィラメントは、艶消しのマットな質感が特徴で、強度も十分にあります。色の種類も20色ほどあり、透明度の高いタイプやメタリック調のフィラメントも揃っているので用途に合わせて選べます。

価格が手頃でありながら、品質も良いです。ただし色によって物性のばらつきもあるので自分のプリンターできちんと印刷が出来るか確認が必要です。

樹脂種類 PLA
メーカー ELEGOO
商品名 PLA Fillament
直径 1.75mm(± 0.03 mm)
スプール形式 エコダンボール
スプール直径 200mm
メーカー所在地 中国
 
推奨ノズル温度 190 – 220°C
推奨造形速度 30 – 70mm/s
推奨ベッド温度 50 – 65 °C

造形物の美しさ重視!美術品やインテリア小物用フィラメント5選

アート作品やインテリア小物など、美しい仕上がりが求められる造形物には、特別な質感や光沢を持つフィラメントが必要です。見た目のインパクトや美しさを重視したいプロジェクトに最適なフィラメントを紹介します。

【美術品・インテリア小物用】第1位 美術品用PLAの決定版 SMOOOTH Carving PLA

造形スピード:30-500mm/s   コスト:3,500円 – 4,000円/kg   カラー数:1

自社撮影

日本発の一般向け3Dプリンター用フィラメントSMOOOTH

SMOOOTHは一般向け価格帯の3Dプリンター用フィラメントを国内製造しているブランドです。日本国内の3Dプリンター活用を広げるべく、特に家庭用3Dプリンターに焦点を当てて商品開発をしています。フィラメント毎に各代表機種の設定情報を公開したり、3Dプリンターの活用情報を日本語で公開したりしています。

肌触り・見た目・削りやすさ◎なソフトPLA

Carving PLAは美術品や生活雑貨向けに作られました。軽石のような滑らかな肌触りがあり、光沢も控えめで高級感のある見た目が特徴です。折れにくく弾性があるので、造形品の厚みを抑えれば品かやなアイテムを作ることができます。また、PLAと他バイオマス樹脂を混合した材料で、環境にもやさしいフィラメントになっています。

注意点としては、比較的冷却を強くする必要があることです。造形が思ったようにいかない際は、基本的には強く風を当てるか荒れてしまう部分の造形スピードを落とすなどの対応をすると上手く造形できます。

※2024年10月からAmazonでの販売も開始しました。

樹脂種類 PLA
メーカー SMOOOTH
商品名 Carving PLA
直径 1.75mm(± 0.03 mm)
スプール形式 エコダンボール
スプール直径 200mm
メーカー所在地 日本
 
推奨ノズル温度 200 – 230 °C
推奨造形速度 30 – 500mm/s
推奨ベッド温度 30 – 45 °C

【美術品・インテリア小物用】第2位 シルクカラーが約20種類から選べる OVERTURE Silk PLA

造形スピード:30-70mm/s   コスト:2,500円 – 4,000円/kg   カラー数:19

3Dプリンターだから出せる新しい色合いが約20種類

OVERTUREのSilk PLAは、シルクのような光沢感が特徴です。積層痕もあってか、他で形容し難い美しい色合いが出せます。キャラクターや美術作品に向いていと思います。

シルクのような一般的な色味ではないのにも関わらず約20種類もラインナップがあるところも嬉しいポイントです。中にはデュアルカラーの面白いフィラメントもあります。

ただし、金属感を求めている人は普通のPLAよりは近い色合いが出せますが、完全に寄せるのは難しいので注意が必要です。金属感がなくても特有の色味で面白い造形ができるフィラメントです。

樹脂種類 PLA
メーカー OVERTURE
商品名 Silk PLA
直径 1.75mm(± 0.02 mm)
スプール形式 エコダンボール
スプール直径 200mm
メーカー所在地 アメリカ
 
推奨ノズル温度 200 – 220 °C
推奨造形速度 30 – 70mm/s
推奨ベッド温度 50 – 60 °C

【美術品・インテリア小物用】第3位 造形物が石になったように錯覚 CC3D PLA 大理石 PLA

造形スピード:30-60mm/s   コスト:1,800円 – 3,000円/kg   カラー数:1

石みたいな質感が出せる!造形物をちょっと上品に

CC3Dの大理石PLAは、ユニークな大理石模様を再現できるフィラメントです。お部屋のテイスト次第では、石調の小物を起きたい時があると思います。そのような時におすすめです。素材はPLAなので実際の硬さは変わりませんが、造形物は石のように硬い気がします。

注意点としては、大理石のイメージよりは白い石というイメージの方が近いかもしれません。大理石も様々な種類があるということなので一概には言えませんが、よくある独特の模様が入ったような大理石は3Dプリンターで再現するのは不可能と言っても良いと思います。

樹脂種類 PLA
メーカー CC3D
商品名 Marble PLA
直径 1.75mm(± 0.05 mm)
スプール形式 エコダンボール
スプール直径 200mm
メーカー所在地 中国
 
推奨ノズル温度 200 – 220 °C
推奨造形速度 30 – 60mm/s
推奨ベッド温度 60 – 70 °C

【美術品・インテリア小物用】第4位 艶消し・くすみ色が可愛い! eSUN マット PLA

造形スピード:40-100mm/s   コスト:2,000円 – 3,000円/kg   カラー数:14

マットで可愛いくすみ色のフィラメント

eSUNのマットPLAはマットな質感で造形物の表面に細かく凹凸が付くようになっています。こうすることで造形物の積層痕が目立たなくなったり、つやの無い作品が作れたりします。

また、カラーのラインナップが全部で14種類ありますが、くすみ色が中心で可愛い色合いが多いです。通常のPLAでの造形に飽きたら試してみるのもいいかもしれません。

注意点としては、反りが発生する可能性があるためベットの温度を低いところから始めてみてください。また、フィラメントが比較的柔らかいためフィラメント乾燥機から直接供給するのではなく、冷ましてから使用しないとエクストルーダーのギアに詰まるかもしれません。さらに積層間の強度はあまり高くは無いため、用途を選んで使いましょう。

樹脂種類 PLA
メーカー eSUN
商品名 ePLA-Matte
直径 1.75mm(± 0.05 mm)
スプール形式 エコダンボール
スプール直径 200mm
メーカー所在地 中国
 
推奨ノズル温度 190 – 230 °C
推奨造形速度 40 – 100mm/s
推奨ベッド温度 45 – 60 °C

【美術品・インテリア小物用】第5位 木材インテリアの替わりに iSANMATE PLA Wood

造形スピード:50-100mm/s   コスト:3,500円 – 4,000円/kg   カラー数:4

木の温かみを感じるインテリアにおすすめ!

iSANMATEのWoodPLAフィラメントは、木材の繊維を20%配合したフィラメントです。3Dプリンター用フィラメントを製造している筆者の立場から見ると、PLAに20%繊維を混ぜるというのはかなり多い印象です。

その分色合いや質感が木に似ているということで、インテリア用途としてはイメージがつきやすのでは無いでしょうか。実際印刷してみると、木のボソボソした感じと色でかなり良い仕上がりになります。

ただし、これは他の繊維入りフィラメントなどでも同様ですが、ノズルは0.4mm以上、できれば太めで印刷できたほうが詰まりにくく良いかと思います。また、繊維を入れている分積層間強度が弱まっているものがありますが、こちらも同様と考えてご使用いただくと良いと思います。

樹脂種類 PLA
メーカー iSANMATE
商品名 PLA Wood Filament
直径 1.75mm(± 0.03 mm)
スプール形式 プラスチック
スプール直径 193mm
メーカー所在地 中国
 
推奨ノズル温度 190 – 220 °C
推奨造形速度 50 – 100mm/s
推奨ベッド温度 0 – 45 °C

家具やパーツなどにはコレ!高強度用フィラメント4選造形速度(〜249mm/s)

インテリアアイテムや実用的なパーツ、家具のパーツを作る際には、強度が求められます。長期間使うアイテムや、耐久性を重視した造形物には、強度に優れたフィラメントを選ぶことが大切です。

【高強度】第1位 耐衝撃性のあるものを作るならこれ! OVERTURE Super PLA+

造形スピード:40 – 60mm/s   コスト:3,500円 – 4,000円/kg   

<強度指標>引張強度(X-Y):42.9MPa   引張強度(Z):30.2MPa   曲げ強度(X-Y):61.4MPa   シャルピー衝撃強度(X-Y):36.6kJ/m2※ノッチ付き   曲げ弾性率(X-Y):2394Mpa

衝撃に強いPLAフィラメント

OVERTURE Super PLAは、高い衝撃耐久性を持つフィラメントで、強度が必要なパーツの造形に向いています。海外ではこれを使って武器を作る人もいるようです。(作ってはいけません)

積層間の接着も強いフィラメントですので、PLA+の中でも特におすすめです。通常のPLAと比べるとしなりがなくかなり硬いイメージでしょうか。注意点としては、フィラメントは色で物性も変わるということです。こちらのフィラメントは実際に検証していませんのでなんとも言えませんが、カラーによって差異があることは覚えておいてください。

強度だけが必要、もしくは塗装をする用途でしたら何種類か試して一番良い強度の高いものを選ぶと良いでしょう。

樹脂種類 PLA
メーカー OVERTURE
商品名 Super PLA+
直径 1.75mm(± 0.02 mm)
スプール形式 エコダンボール
スプール直径 200mm
メーカー所在地 アメリカ
 
推奨ノズル温度 190 – 230 °C
推奨造形速度 40 – 60 mm/s
推奨ベッド温度 25 – 60 °C

【高強度】第2位 価格良し・強度良し ELEGOO PLA Plus

造形スピード:30 - 70mm/s コスト:1,700円 - 2,500円/kg   

<強度指標>引張強度(X-Y):≥ 60 MPa   曲げ強度(X-Y):76MPa   シャルピー衝撃強度:9 kj/m²   曲げ弾性率(X-Y):1911MPa

安価で買えるPLA Plusはコレ!

ELEGOOのPLA Plusは、2,000円前後で買える、非常に価格の安いフィラメントです。ELEGOO特有の艶消しがされており、曲げに対しての強さ(硬さ)も通常のPLAよりも強くなっています。

また、衝撃強度もある程度あるので瞬発的に強い力がかかるものにも使えると思います。普段使いにももってこいのフィラメントです。注意点としては、反りがあるため冬場は室温を高く保ち、ヒートベッドの温度は低めから調整していってみてください。

樹脂種類 PLA
メーカー ELEGOO
商品名 PLA Plus
直径 1.75mm(± 0.02 mm)
スプール形式 エコダンボール
スプール直径 200mm
メーカー所在地 中国
 
推奨ノズル温度 200 – 230 °C
推奨造形速度 30 – 70 mm/s
推奨ベッド温度 50 – 65 °C

【高強度】第3位 強靭 x カラー x 低価格 eSUN PLA Plus

造形スピード:30 - 600mm/s コスト:1,700円 - 2,500円/kg   

<強度指標>引張強度(X-Y):63 MPa   曲げ強度(X-Y):74MPa   IZOD衝撃強度:9 kj/m²   曲げ弾性率(X-Y):1973MPa

色や品質にもこだわるなら

eSUNのPLA Plusは上のセクションでも紹介しました。通常のPLAよりも全体的に物性値が向上しているイメージです。おまけにカラーが31種類から選べるという素晴らしいフィラメントです。価格も2,000円〜3,000円と安いため、コスパもかなり高いです。

2位のELEGOO PLA Plusフィラメントよりも反りにくいので、ELEGOO PLA Plusを試して失敗が多い人はこちらを選んだほうが良いかもしれませんただし、直径の精度や巻きの綺麗さなどはロットによってばらつきもあるため、何度か購入して確認してみると良いでしょう。

樹脂種類 PLA
メーカー eSUN
商品名 PLA Plus
直径 1.75mm(± 0.03 mm)
スプール形式 エコダンボール
スプール直径 200mm
メーカー所在地 中国
 
推奨ノズル温度 210 – 230 °C
推奨造形速度 40 – 100 mm/s
推奨ベッド温度 45 – 60 °C

商品化やプロトタイプ制作に!高速造形 × 高強度フィラメント3選

高速で造形を進めたいけれど、強度も妥協したくないという場合におすすめなのが、スピードと耐久性の両方を兼ね備えたフィラメントです。特に、大量生産やプロトタイプ制作に向いています。

【高速造形×高強度】第1位 Creality Hyper PLA

造形スピード:30 – 600mm/s   コスト:3,500円 – 4,000円/kg   

<強度指標>引張強度(X-Y):53MPa   曲げ強度(X-Y):92.38MPa   シャルピー衝撃強度(X-Y):8.8344kJ/m2(おそらくノッチ付き)   曲げ弾性率(X-Y):2490.178Mpa

変形やたわみが少ない、曲げに強いフィラメント

CrealityのHyper PLAは、曲げ強度・曲げ弾性率が共に高く、持続的な力に対して強い特性があります。例えばドアノブや取手、壁掛けフックや収納ボックスなど、日常的に負荷がかかっても形が変わって欲しくないものに有効活用すると良いかと思います。

樹脂種類 PLA
メーカー Creality
商品名 Hyper PLA
直径 1.75mm(± 0.03 mm)
スプール形式 エコダンボール
スプール直径 200mm
メーカー所在地 中国
 
推奨ノズル温度 190 – 230 °C
推奨造形速度 30 – 600mm/s
推奨ベッド温度 25 – 60 °C

【高速造形×高強度】第2位 衝撃に強い! Bambu PLA Basic

造形スピード:< 300mm/s(当社検証では実質〜500mm/s) コスト:3,500円 – 4,500円/kg   

<強度指標>引張強度(X-Y):35 ± 4 MPa   曲げ強度(X-Y):76 ± 5 MPa   シャルピー衝撃強度(X-Y):26.6kJ/m²、7.9kJ/m²(ノッチ付き)   曲げ弾性率(X-Y):2370MPa

Basic PLAだけど高耐久性!衝撃耐性と硬さのバランスが良い

BambuのスタンダードPLAであるPLA Basicですが、衝撃耐性と硬さのバランスが良く、強度を示す値も平均して高いです。衝撃強度が高いと曲げ弾性率は低くなります(柔らかくなる)が、均衡を保った数値だと思います。

残念ながら各社公表している値がバラバラで積層間強度について比べることは難しいですが、実際に使用していて積層間強度もかなり高い印象です。BambuだけでなくCreality K1やQIDI TECHのX-MAX3でも造形できることは当社で検証済みです。ただし、冷却が足りないと荒れやすいので、足りない場合は外部から補強するなどしましょう。

樹脂種類 PLA
メーカー Bambu Lab
商品名 PLA Basic
直径 1.75mm(± 0.03 mm)
スプール形式 プラスチック
スプール直径 200mm
メーカー所在地 中国
 
推奨ノズル温度 210 – 230 °C
推奨造形速度 – 300 mm/s
推奨ベッド温度 35 – 45 °C

【高速造形×高強度】第3位 強度のバランスが取れたフィラメント ELEGOO RAPID PLA+

造形スピード:30 - 600mm/s コスト:1,700円 - 2,500円/kg   

<強度指標>引張強度(X-Y):≥ 60 MPa   曲げ強度(X-Y):80MPa   シャルピー衝撃強度:3.85kj/m²(おそらくノッチ付き)   曲げ弾性率(X-Y):2680MPa

強度のバランスがとれたフィラメント

このフィラメントはどの物性値も平均して高めで、強度に対してバランスが取れたフィラメントです。中でも引張強度が強いので、何か吊るしたりXY軸方向に力がかかる用途に向いています。価格もかなり安い部類なりますので、日常使いにもぴったりです。このフィラメントを試してみて、足りない物性値を確認→他のフィラメントを探すという使い方も良いと思います。

樹脂種類 PLA
メーカー ELEGOO
商品名 RAPID PLA+
直径 1.75mm(± 0.02 mm)
スプール形式 エコダンボール
スプール直径 200mm
メーカー所在地 中国
 
推奨ノズル温度 200 – 230 °C
推奨造形速度 30 – 600 mm/s
推奨ベッド温度 40 – 60 °C

まとめ

2024年の最新おすすめPLAフィラメントランキングを、用途別に詳しくご紹介しました。

フィラメント選びは、3Dプリンターのパフォーマンスや造形物の仕上がりに大きな影響を与えます。スライサー設定を調整すれば上手くいくことが多いですが、慣れないうちは自分に合ったフィラメントを見つけて使い倒しましょう。

今回紹介したフィラメントを参考に、自分のプロジェクトや用途に最適なフィラメントを選び、より楽しい3Dプリント体験をお楽しみください!

 

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